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砂漠での一夜

Hi, everyone!

パーソナル英語トレーナーの薮下です!

 
さてさて、前回の砂漠でのお話の続きです。

 
砂漠での自由行動は日没まで。
砂漠で見る夕日、日の入りは
まぁ美しいこと!!

 
建物が何もないので
地平線に太陽が吸い込まれていく。
吸い込まれていく先が砂の山!!
なんとも幻想的でした♫

 
そんな砂漠の夜、焚き火をしながら
キャメルドライバーのスマーヌさんと
たくさんお話ができました。

 

スマーヌさんは砂漠出身です。
砂漠の出身ってなんか軽く聞こえますけど
つまり、町中で生まれ育ったのではなく
砂漠の真ん中で産まれ、生活しているってことです。

 
砂漠の民は学校には通えません。
村がある地域だと、村の公立の学校に通えるけれど
村に住んでいるわけではないので学校に行こうと思うと
私立に行かないといけないみたいです。

 
でももちろん高いので通えません。
そして距離もありますしね。
砂漠のど真ん中に学校があるわけではないので。

 
彼は現在31歳。
15年間このキャメルドライバーの仕事をしているそうです。
なので16歳くらいからこの仕事をしているってことですよね。

 
私はてっきりラクダたちは
彼らドライバーのラクダだと思っていたのですが
実は彼ら、サラリーマン。

 
会社に雇われているドライバーなんです。
なのでラクダも会社の持ち物。

 

じゃあ砂漠の民がどうやって生活をしているのか聞いてみたら
ヤギやラクダを持っている家は放牧をして
ヤギのミルクを街で売ったりして生計を立てるそうです。

 
動物がいない家は農業をしたりする。
彼の家族は動物を持っていないので
ご兄弟は作物を育てようと試みたことがあるそうです。

 
でも、2年間モンスーンが一度もなく
結局作物は育たずに生計が立つどころか
マイナスになってしまったそうです。
だから農業は大変だと。

 
キャメルドライバーのこの仕事につけて
自分はラッキーだし
この仕事が大好きでとても幸せだと
言っていいました。

 
ただ、このキャメルドライバーの仕事
1年のうち半年しかできません。
9月から3月の間だけ。

 
それ以外の季節は暑すぎるんです。
50度は当たり前で、80度まで気温が上がります。
彼らにとっても暑すぎるのに
観光客が耐えられるわけないですよね。

 
本当かどうかわからないですけど
ペットボトルを砂の上に置いておいたら
水が沸騰するって言ってました。
(冗談なのか本当なのかわからなかった。笑)

 
それ以外の季節は暑すぎて仕事は何もできないそう。
なので9月〜3月のうちに稼いで
残り半年分の生活費は貯金できるように
努力している、と言っていました。

 
でも彼の口調から、それはなかなか難しいんだろうな
ということはわかりました。

 
ちなみに彼、学校に行っていないけど
英語ぺらぺらです。

 
どうやって覚えたかというと
この仕事を通して観光客から教わって覚えたそうです。

 
冗談もウィットに富んでいるし
とっても頭のいい彼。
なので、仕事のない半年は
街に出稼ぎにでればいいのにと思ったのですが
これだけ英語が話せても、彼、読み書きはできません。

 

読み書きができないと
街で仕事はできないそうです。

 
読み書きができたら
仕事を変えたいと思う?
と聞いたら、「思う」と。

 
今の仕事が大好き、とは言ってはいたものの
やっぱりもっといい仕事があれば
職を変えたいと思うんですね。

 
スマーヌさんとの話を通じて
教育の大切さを改めて感じました。

 
日本は義務教育で
国民全員が学校に通うことができます。
識字率だって99%。

 
日本の教育にはまだまだ問題がたくさんあると思うけど
それでも私たちは日本に生まれたというだけで
高い水準の教育を受けることができる。

 
本当に恵まれた環境を与えていただいてるなって
改めて感謝しました。

 
でも誤解しないで欲しいのですが
スマーヌさんは全然悲観的ではありません。
今の仕事を心の底から楽しんでいて
大好きなんだなっていうのが伝わってきます。

 
それを見たときに、
果たして日本人は、その時その時の仕事を、
人生のその時その時の瞬間を
心の底から楽しんで、精一杯できているかな?
って疑問に思いました。
もちろん自分も含めて。

 
持って生まれた環境を嘆いても仕方がない。
でも日本というこんなに恵まれた環境の国に産まれたのだから
与えられた環境をを最大限に活用して
精一杯生きなければ失礼だなと感じた砂漠での一夜でした。

ABOUT ME
薮下 幸枝
薮下 幸枝
TOEIC985点・英検一級。 長野県生まれ長野県育ち、京都在住。 21カ国に滞在経験あり。語学学校通学、現地就業経験、10年に渡り英会話・同時通訳・翻訳・海外プロモーションなど、英語に携わる仕事に従事。 中学生の時Hi-STANDARD(バンド)をきっかけに英語の魅力に惹かれ始める。 大学では英米語英米文学科を専攻。しかし、英語は話せるようにならず、大学卒業後カナダに渡り、1年9ヶ月バンクーバーで過ごす。 カナダ在住中に、海外に住んだからといって英語が話せるようになるわけではないということを思い知り、悪戦苦闘しながら英語を習得。 カナダでの経験が人生の大きな岐路となり、英語が話せることの楽しさ、世界が広がる喜びを、より多くの方に伝えるため、英語トレーニングを通じて活動中。 ⇒詳しいプロフィールはこちら
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